和歌山市は、来年4月に市立和歌山高校（同市六十谷）に開校予定の夜間中学の校名候補について、市立「和歌山あけぼの中学校」に決まったと発表した。関係する条例改正案を市議会9月定例会に提出し、可決されれば正式に決まる。
市によると、校名案公募に164人から応募が寄せられ、市教委で審議した。同市での開校が初めてとなることから「幕開けを意味する『あけぼの』がふさわしい」などの意見があったという。
夜間中学では、さまざまな理由で義務教育を十分受けられなかった人や外国籍などの人たちが学ぶことができる。市は10月以降、和歌山高校の教室の一部改修工事を行うほか、学校説明会や募集なども行う。生徒数は習熟度に合わせた3クラス（各20人）計60人程度を想定している。
尾花正啓市長は「いろんな事情で教育を受けられなかったセーフティーネットとして、また、学ぶ方の夢や希望を応援できるような学校になれば」と話した。