大手予備校の河合塾は19日、2025年度大学入学共通テストの「情報Ⅰ」について分析を明らかにした。分析内容は次の通り。
【情報Ⅰ】
情報Ⅰの全範囲から幅広く出題され、日常生活での情報の利活用について考えさせる問題が中心であった。事前に発表されていた試作問題と構成、分量は概ね同じだが、マーク数は3増えて51となり、全体として60分の試験時間に対し負担を感じた受験生もいたと思われる。
第1問はさまざまな領域からの小問集合、第2問Aはレシートの記載事項を題材とする問題、第2問Bはおつりに必要な紙幣の枚数に関するシミュレーションの問題であった。
第3問は、部活動という状況設定を理解し、目的に応じて繰返し文と条件分岐文を組み合わせたプログラムを組み立てる力を問うものであった。
第4問はオープンデータを活用して旅行に関する実態を分析する問題であった。全般的に学んだ事柄を問題の発見・解決の過程で活用する思考力・判断力を測ろうとする意図が感じられた。