２０２５年大阪・関西万博に大阪府内の子供を無料招待する事業を巡り、大阪府教育庁は１０日、各校へ来場意向を尋ねたアンケートの最終集計を公表した。無料招待への「不参加」を表明した学校は４０校だったが、回答を保留した学校が２７５校あり、不参加校はさらに増える可能性がある。
アンケートは４～５月、府内の全小中高校や全支援学校約１９００校に実施。途中経過は６月上旬に公表されたが、「不参加」の回答欄がなく、府教育庁が再度意向を聞き取りしていた。
この日公表された集計では、無料招待を「希望する」学校は１５２６校で、「不参加」が４０校、「未定・検討中」が２７５校。吉村洋文知事は８割超の学校が参加を希望したとの結果を受け、「万博に教育的意義を見いだし、校外学習としてふさわしいという判断をされた」と歓迎した。
無料招待事業を巡っては、会場の安全面や交通手段に不安が残るとして同府交野市が学校単位での参加を見送ると表明。今年３月に会場予定地で起きたガス爆発などを理由に、府の教職員組合などから事業中止を求める声も上がっていた。