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私学無償化の余波、大阪府立高の入試日程前倒し 反発もあって令和10年入試から

産経ニュース 2024年9月25日 18時52分

大阪府教育庁が検討を進める府立高校入試の2月への日程前倒しなどを含めた新たな入学者選抜制度について、同庁が令和10年度入試からの導入を目指していることを25日、明らかにした。現在の小学6年生が高校入試する年度から変更される。

府立高入試を巡っては、授業料無償化で私立高を選ぶ生徒の増加や、全国的な通信制高人気の高まりなど進路が多様化。今春入試では約半数の学校が定員割れするなどし、府立高志願者の確保に向け、現行制度では生徒の需要に応えきれないと判断した。

新制度では、これまで3月に実施していた一般選抜と2月中旬の実技を伴う特別選抜を2月下旬に一本化。入試時期を早めることで、高校側が生徒の受け入れ態勢を整えやすくする。生徒側にとっては、早く進路が決まるメリットがあるという。このほか、各校が求める人材を選抜する「アドミッションポリシー選抜枠」(仮称)なども創設する。

当初は8年度入試からの変更を目指していたが、「入試日程の前倒しに合わせ授業進度を早める必要が生じる」など中学校側が反発。水野達朗教育長は同日の府議会本会議で「市町村教委や中学校関係者などの意見も聞きながら制度設計を進める必要がある」と述べ、当初案から2年遅れの実施を表明した。

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