水戸市のリリーベール小学校(大久保博之校長)を〝教育旅行〟として来日した香港の東華三院蔡栄星小学校の3~6年生児童約70人が1日に訪問。子供同士で交流を深め合った。
教育旅行は日本の修学旅行とは少し異なり、児童・生徒が日本人と触れ合う国際交流や異文化の理解などを目的とする。中国や香港では特に学校同士の交流を重視しているという。
今回の児童らの来日は、インバウンド(訪日客)の誘致に力を入れる水戸観光コンベンション協会などの働きかけで実現。昨年も香港の児童約30人を受け入れた実績のあるリリーベール小が訪問先となった。
香港の児童らは、まず講堂でミュージカル仕立てのパフォーマンスなどで歓迎されたあと、リリーベール小6年生の案内で校内を見学。各教室での図工や演劇などの授業に参加し、そろって昼食もともにした。
香港の6年生女子、リン・シウンさん(11)は「この学校はとても楽しそう。日本は初めてだけど、とても(町が)きれいで、人が礼儀正しい」。同じく5年生男子のオウ・エイさん(10)は「みんな笑顔でとても優しい。学校の雰囲気も落ち着いている」と感想を語った。
リリーベール小6年の児童会長、北原万結(まゆ)さん(12)は教育旅行の受け入れについて、「ふだん体験できないことでうれしい。英語の会話も通じてうれしかった」と笑顔をみせた。