中学生たちがさまざまな職業を体験する京都市の「生き方探究・チャレンジ体験」が、今年度も同市内の各事業所で行われている。産経新聞京都総局(同市下京区)にも中学2年の男子生徒3人と女子生徒1人の計4人が訪れ、新聞社の仕事を学びながら、取材にもチャレンジした。
チャレンジ体験は、平成12年度にスタート。職業を実体験することで、生き方や今後の進路について考えを深めながら、自ら学ぶ力を育むのが狙い。
今年度は、市内の市立中学校と総合支援学校計78校の計約9千人の生徒が参加。それぞれの興味や関心に応じて保育園やスーパー、洋服店、飲食店など延べ約3千の事業所で3~5日間程度、職業体験に取り組んでいる。
産経新聞京都総局には5、7、8日に、衣笠中学(同市北区)から2年生の金岡伽歩(かほ)さん(14)と、藤田悠生(ゆうき)さん(13)、朱雀中学(同市中京区)から2年生の西田和都(かずと)さん(14)と、東谷叡(あきら)さん(14)が訪問した。
5日に、京都府立植物園(同市左京区)で開催中の「菊花展」を取材。キクの種類や株数、大きさなどを職員に聞いてメモを取り、写真の撮り方をカメラマンから学び撮影にも挑戦した。その後、記事の執筆や間違いがないかチェックする校閲など、一連の作業を通じて新聞作りの過程を学んだ。
また、期間中に京都地裁(同市中京区)の法廷で実際の裁判を傍聴するなど、主に記者の仕事を実体験した。