大手予備校の河合塾は18日、2025年度大学入学共通テストの「地理歴史」のうち、「歴史総合、日本史探究」の分析結果を明らかにした。分析結果は次の通り。
【歴史総合、日本史探究】
全6題中、すべての大問が高校生の探究活動を素材としており、会話形式が多用されるなど、高校生の主体的な学びを踏まえた場面設定がなされ、多様な資料を用いて多面的・多角的に歴史事象を考察させる出題がみられた。これらの点は、旧日本史Bを継承したものである。
令和4年に発表された試作問題(歴史総合,日本史探究)の歴史総合では、世界史の知識を必要とする設問はほとんどみられなかったが、本試験では世界史の入念な学習を前提とする設問が複数みられた。
日本史探究では、旧日本史Bに比べて多くの文献資料が現代語訳されるようになったが、学習した知識を前提とする資料解釈を求める傾向は継続している。