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「30年後の万博」テーマに高校生が壁新聞づくりに挑戦 産経新聞が大阪桐蔭で特別授業

産経ニュース 2024年7月26日 16時32分

大阪府大東市の大阪桐蔭高校で、産経新聞社の特別授業が行われた。1年生約140人が参加し、「大阪桐蔭を会場とした30年後の万博とは?~現在の万博の状況を踏まえて考える~」をテーマに、壁新聞を制作した。

特別授業は、大学入試で増えている「総合型選抜」で重要視される「課題解決能力」などを身につけようと、2日間にわたって実施。はじめに、産経新聞大阪本社事業開発室の田井東一宏室長が、新聞の読み方について講義を行い、「新聞は未来を読み解く教科書だ」と話すと、生徒らは真剣な表情で新聞を見つめていた。

その後、20チームに分かれて「30年後の大阪桐蔭万博」についてディスカッション。「見出しはどうすればいいか」「どのような写真があれば分かりやすくなるか」など、相談しながら壁新聞を仕上げた。

壁新聞には「空間が黒板になる『エアピクチャー』が導入される」や、「大阪桐蔭は最寄り駅から遠いので、空飛ぶクルマで送迎する」など斬新な見出しやアイデアが盛り込まれ、生徒らはお互いに質問しあいながら、気に入った壁新聞に投票。スポーツが盛んな同校の特色を生かし、「健康管理機能がついた人間洗濯機で、スポーツする人をサポートして勝ちにつなげる!」と考えた班が最優秀賞に選ばれた。

1年の大場真聡(まさと)さん(16)は、「チームの意見をまとめるのが難しかった。人対人の職業が、AI(人工知能)が発達した後も生き残っていくと思うので、引き続きコミュニケーション力を磨いていきたい」。図書館主任で担任の浦木道史教諭(44)は「通常の教科学習と違い、生徒たちの考えの枠を取っ払ってチームで壁新聞を作っていく今回の授業はとても面白かった」と笑顔。「総合型選抜入試の合格者がなかなか増えないのが現状なので、これからも対応力やアウトプットの力をつける授業を続けていきたい」と意気込んだ。

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