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3時間限定で公開される阿弥陀如来立像、京都の浄土宗寺院

産経ニュース 2024年10月10日 13時24分

京都府内の浄土宗寺院80カ寺で寺宝を公開したり、僧侶が講話したりする「京都浄土宗寺院特別大公開」が始まった。各地で寺離れが進む中、檀家(だんか)だけでなく広く一般の人に寺に足を運んでもらうのがねらい。宗派全体でのこうした取り組みは全国的にも珍しいという。10月27日まで。

参加寺院の一つ、極楽寺(京都府城陽市)では14日、鎌倉時代を代表する仏師、快慶が制作に関与した最後の仏像とされる重要文化財の「阿弥陀如来立像」が公開される。午後1~4時の3時間限定。平成11年の修理の際、像内から快慶と弟子の行快(ぎょうかい)が手がけたと記された古文書が見つかった。寺での公開は令和元年以来。徳光順孝住職は「博物館の展示などではなく、普段寺でまつっている姿を見ることができるので是非手を合わせていただきたい」と話す。

平成26年に始まった特別大公開は、コロナ禍のため令和2、3年は中止となり、今年で9回目。お坊さんと話したいのに機会が見いだせない人たちの評判を呼び、コロナ禍前は約1万人が参加していた。関東や九州など遠方からの参加者も増えているという。

今年の特別大公開には、公安院(京都市左京区)や大龍寺(京都府木津川市)など約20カ寺が初参加。公開日や拝観料は寺院により異なる。詳細は浄土宗京都教区のホームページで確認できる。(田中幸美)

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