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宮城・村井嘉浩知事、一力遼棋聖に県民栄誉賞授与を検討 「囲碁界の大谷翔平」

産経ニュース 2024年9月11日 13時20分

仙台市出身の一力遼棋聖(27)=天元・本因坊=が囲碁の国際棋戦「応氏杯世界選手権」決勝五番勝負で優勝したことについて、宮城県の村井嘉浩知事は11日の定例記者会見で、「囲碁界の大谷翔平という人もいる」と快挙をたたえた。国際棋戦での日本棋士の優勝は、2005年に台湾出身の張栩九段(44)が制したLG杯以来19年ぶりという。

村井知事は「私も囲碁の関係者に(優勝の評価を)聞いたところ、『囲碁界の大谷翔平といっていいほどの快挙だ』と言っていた。誇りに思う」と話した。

一力棋聖が囲碁のプロになりたてのころ、JR仙台駅で偶然出会ったという。「そのとき、一力棋聖にとって1枚目の名刺を頂いた。当時はまだ若くて子供のようだったが、それが世界のナンバーワンになった」と喜びを隠しきれない様子で話した。

村井知事は「本人が受け取るかはどうかは分からないが」と断ったうえで、五輪で金メダル級の活躍に贈られる県民栄誉賞授与の検討に入ったという。

宮城県民栄誉賞はこれまで、MLBで活躍した佐々木主浩氏、ノーベル化学賞の田中耕一氏、女子フィギアスケートの荒川静香氏、ニューヨーク・ヤンキースで活躍した田中将大氏、フィギュアスケートの羽生結弦氏、ゴルフマスターズを制した松山英樹氏らが受賞している。

中国囲碁協会などが主催する応氏杯は1988年に創設。原則として4年に1度開催される国際棋戦で、世界各国の代表選手がトーナメント形式で囲碁の世界一を決める。

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