産経新聞社主催の囲碁タイトル戦「大和ハウス杯 第63期十段戦」の挑戦者決定戦が30日午前10時、東京都千代田区の日本棋院東京本院で始まった。前十段の芝野虎丸九段(25)と、元十段の許家元九段(27)による一戦。同日夜までに決着する見込みで、勝者が井山裕太十段(35)=王座・碁聖=との五番勝負に進出する。
前期五番勝負で敗れた芝野九段は、今期の本戦トーナメントで古谷裕八段と佐田篤史七段に勝利し、準決勝で山下敬吾九段との半目勝負を制して挑戦者決定戦に進出。前期失冠の雪辱を期す。
一方、許九段は今期、初戦で安達利昌七段を破ると、準々決勝で一力遼棋聖を撃破。準決勝でも本木克弥九段を下し、3期ぶりの十段位奪還を狙う。
両者のこれまでの対戦成績は芝野九段が21勝、許九段が14勝。昨年は天元戦の挑戦者決定戦など計3局で顔を合わせ、芝野九段が3連勝している。