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トップ女流棋士4人が競う女流囲碁アマノ杯青龍戦 華やかさと伝統をアピール <マンスリー囲碁>

産経ニュース 2024年11月20日 7時30分

トップ女流棋士4人による囲碁イベント「女流囲碁アマノ杯青龍戦」が、12月7日に開催される。目を引くのは、参加棋士全員が着物を着て対局するという珍しいルールだ。

参加するのは、藤沢里菜女流本因坊(26)=女流名人=と上野愛咲美女流立葵杯(23)、上野梨紗女流棋聖(18)の3人のタイトルホルダーと、女流棋士歴代最多のタイトル獲得数を持つ謝依旻七段(35)。1手30秒のNHK杯方式で、2回戦のトーナメント戦を行い優勝者を決定する。

動画投稿サイト「ユーチューブ」に公開された約2分間のアマノ杯のPV映像は、着物姿の4人の棋士が登場。専門のメーク師をはじめプロのスタッフに依頼し、2日がかりで撮影するという力の入れようだ。

イベントの企画・監修を務めた藤沢一就八段(60)は「囲碁界が今までにやったことがない、華やかなイベントにしたい」と狙いを説明する。

現代のタイトル戦で着物を着用する囲碁棋士がいなくなったことについては、「今の若手は最初から世界と戦うことを意識した、いわば〝世界戦世代〟。囲碁が国際的なマインドスポーツになったことの証明だ」と藤沢八段。一方で、将棋のタイトル戦では着物姿の対局が多いことを挙げ、「囲碁も日本の伝統文化であることを知らせていきたい」と意気込む。

今年は、チームでそろいのユニホームを着用する日本女子囲碁リーグも創設。見た目から変革をアピールしていけるか。(村嶋和樹)

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