秋篠宮ご夫妻の次女、佳子さまは29日、金沢市の石川県立美術館を訪問し、総裁を務める日本工芸会などが主催する「第71回日本伝統工芸展金沢展」を鑑賞された。1月の能登半島地震や、9月の記録的豪雨で被災した輪島市の漆芸家らとの懇談の機会も設けられた。
佳子さまは漆芸家で「沈金」重要無形文化財保持者(人間国宝)の前史雄さん、「髹漆(きゅうしつ)」の人間国宝で県立輪島漆芸技術研修所所長の小森邦衛さんらとご懇談。佳子さまは地震と火災で自宅や仕事場を失ったという前さんに「お辛いことですね」と寄り添われた。
小森さんからは、地震からの復旧の最中で発生した豪雨を経て、今月、研修所が再開したことについてお聞きに。若い世代への技術継承について、励ましの言葉をかけられたという。