天皇、皇后両陛下は８日、東京・上野の日本学士院会館を訪れ、優れた業績をあげた研究者に贈られる日本学士院賞の授賞式に臨席された。
今年度の受賞者は、特に顕著な業績が認められるとして、恩賜（おんし）賞もあわせて受賞した東京大地震研究所の小原一成教授（６４）ら１０人。両陛下は一人一人に拍手を送られていた。
両陛下は式典後、受賞者から研究内容についてお聞きに。小原氏が通常の地震よりもゆっくりとした速度で断層面がずれ動く「スロー地震」について説明すると、皇后さまは能登半島地震との関連について尋ねられた。
午後には、受賞者らと皇居・宮殿で面会し、天皇陛下は「今後ともそれぞれの分野の発展のために力を尽くされますよう願っております」と言葉をかけられた。