秋篠宮ご夫妻の長男で、筑波大付属(筑付)高3年の悠仁さまが11日、推薦入試(学校推薦型選抜)で筑波大に合格され、来春進学される見通しとなったことが分かった。学校推薦型選抜は、大学入試改革に伴い、令和3年度入試で、旧推薦入試から改称された。小論文や面接、学科試験などを通じ、多面的に評価されるが、難関校ではそもそもの推薦要件が高いレベルに設定されている。
3年度は、面接や部活動の成績などで合否を決める旧「アドミッション・オフィス(AO)入試」も、学力の確認が必須の「総合型選抜」に名称変更された。一般選抜が1月以降に行われる一方、総合型選抜は前年9月ごろ、学校推薦型選抜は同11月ごろから始まり、年内に合否判定が伝えられることから、「年内入試」とも呼ばれる。
学校推薦型選抜には、自分が通う高校が大学側から指定されていなければ出願できない「指定校制」と、大学が設定した評定平均など一定の出願資格をクリアすればどの高校からでも可能な「公募制」の2種類がある。
評定平均は4・3以上
筑波大は公募制。ただ、募集要項によると、高校1校につき校長が推薦できる生徒は、筑波大の各学群・学類ごとに3~4人程度に限定されている。そのため、高校側で、推薦者をあらかじめ絞り込む校内選抜が実施されることもある。
推薦要件は「学習成績概評Aランク(評定平均5・0~4・3)、または筑波大の一般選抜に合格できる程度以上の学力を有する者」のほか、自主研究や科学オリンピックにおける実績など、複数が設定されており、いずれかを満たす必要がある。
悠仁さまはお住まいのある赤坂御用地などで、トンボなどの調査に取り組まれている。昨年11月にはトンボの生息環境について、外部の研究者と共著の論文をご発表。今年8月には秋篠宮ご夫妻とともに、京都市で開催された昆虫学の国際会議にも参加されていた。
学校推薦型選抜の試験科目は小論文や面接などで、昨年は約550人の募集人員に対して約1670人が受験し、倍率は約3倍だった。なお、悠仁さまが通われている筑付高から筑波大への内部進学の枠はなく、一般選抜を含め何らか試験を受けて合格する必要がある。