「謹んで哀悼の意を表する次第であります」
三笠宮妃百合子さまの薨去(こうきょ)を受けて、宮内庁では15日午前11時ごろから諸橋省明・宮務主管らが記者会見し、これまでの経過などについて説明した。永井良三・皇室医務主管も同席し、死因について「老衰」と説明。苦しむことなく息を引き取られたと明らかにした。
百合子さまは今年3月に軽い脳梗塞と誤嚥(ごえん)性肺炎で入院し、一時は集中治療室に入ったもののご回復。一般病室で車いすに座るなどのリハビリに臨まれていたが、水や食事を飲み込むことができない状態が続いていた。
永井氏によると、今週に入り、呼びかけに対してうなずいたり、目を開いたりする時間が短くなっていたという。永井氏は、百合子さまが息を引き取られる際の様子について、「穏やかだったと聞いている」と話した。
7日の検査で百合子さまの心臓や腎臓の機能低下など、ご容体の悪化が判明し、英国訪問中だった孫の三笠宮家の彬子さまは、予定を早めて9日にご帰国。その足で病院へ向かい、百合子さまを見舞われた。その後も、彬子さまは病院をご訪問。高円宮妃久子さまも足を運ばれていた。