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皇位継承 各党派の個別聴取終了 養子縁組などは結論出ず

産経ニュース 2024年8月7日 15時8分

安定的な皇位継承策を巡り、衆参両院の正副議長による各党派個別の意見聴取が一巡したことを受け、額賀福志郎衆院議長は7日、公邸で記者会見を開いた。女性皇族が婚姻後も皇族の身分を保持する案はおおむね賛同を得たとする一方、女性皇族の配偶者や子の扱い、養子縁組による旧皇族男系男子の復帰案については結論が出ず、引き続き正副議長間で協議する考えを示した。意見集約の時期は明言しなかった。

個別聴取では①秋篠宮ご夫妻の長男、悠仁さままでの皇位継承の流れ②女性皇族の婚姻後の皇族身分保持案③男系男子の復帰案-が主な議題となった。

額賀氏によると、①については「悠仁さままでの皇位継承の流れを揺るがせにしてはならない」との認識におおむね賛同する意見が多く上がった。

②は認める方向でおおむね共通認識が得られたとしつつ、女性皇族が結婚した際の配偶者や子の身分については「さまざまな意見が述べられており、この点は今後も議論の対象となる」と説明した。

③に関しては「積極的な意見も多く述べられたが、反対論もあり、引き続き議論をしていく」とした。

額賀氏は「先延ばしすることのできない課題だ。立法府の総意形成に向けて引き続き努力を続ける」と述べた。また、個別聴取や全体の与野党協議について、各党派の了承を得た上で議事録を公表する考えも示した。

立法府の議論をめぐっては各党派の溝が埋まらず、当初目指した先の通常国会中の意見集約を断念。閉会後に額賀氏らが個別に意見を聴取していた。

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