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皇后さま、今年の養蚕終えられる 佳子さま、がん患者らにお声がけ 皇室ウイークリー(856)

産経ニュース 2024年7月26日 12時0分

天皇、皇后両陛下は19日、「後宇多天皇七百年式年祭」を前に、独協大の新井孝重名誉教授を皇居・御所に招き、後宇多天皇の事跡について聞かれた。両陛下の長女、敬宮(としのみや)愛子さまも陪席された。

宮内庁によると、後宇多天皇は鎌倉時代の天皇で、弘安4(1281)年の蒙古襲来の際、襲来者の降伏を祈願するなど国の安寧に心を砕いたという。24日に皇居・皇霊殿で行われた式年祭では、天皇陛下と秋篠宮ご夫妻がご拝礼。愛子さまをはじめとする皇族方が参列された。

皇后さまは23日、皇居内の紅葉山御養蚕所で、養蚕の締めくくりとなる「御養蚕納(ごようさんおさめ)の儀」に臨まれた。宮内庁によると、皇后さまは収穫した繭から取れた白や黄色の生糸の束を神前に供え、ご拝礼。歴代皇后に伝わる養蚕を無事終えたことに感謝するとともに、感慨深く思われていたという。

5月からのご養蚕では、日本純産種の蚕「小石丸」など4品種を飼育。小石丸の繭約30キロは伊勢神宮(三重県伊勢市)へ贈られ、令和15年の第63回式年遷宮に向け使用される。宮内庁によると、来年以降も小石丸の繭を贈る予定。

陛下と愛子さまが御養蚕所を訪れ、一緒に作業される機会もあった。ご一家は、養蚕を補佐する主任らにねぎらいの言葉をかけられたという。

上皇ご夫妻は25日、静養のため、車や鉄道を利用して那須御用邸(栃木県那須町)に入られた。29日まで滞在される。

秋篠宮ご夫妻の次女、佳子さまは25日、静岡県御殿場市で開かれた全日本高校馬術競技大会の開会式に臨席された。佳子さまはお言葉で、「競技に全力を尽くしたり、応援したり、大会や選手を支えたりすることは、特別な時間になることと思います」と述べられた。

佳子さまは選手らの競技を観戦し、拍手を送られた。その後、同県のがん対策の中枢である県立静岡がんセンター(長泉町)をご訪問。同センターによると、佳子さまはがん患者の子供たちと交流し、「どんなお遊びが好きですか」などと声をかけ、担当者の説明に熱心に耳を傾けられていたという。

三笠宮家の瑶子さまは20日、「第1回瑶子女王杯全日本スーパーフォーミュラ選手権」の開催に合わせ、静岡県の富士スピードウェイで記者会見し、「注目が集まり、モータースポーツ全体が活気あふれるものになればいいと思っています」と述べられた。

瑶子さまはジャパンモビリティショーの総裁を務め、これまで各地の自動車レースにも足を運ばれてきた。

高円宮妃久子さまは23日、東京都港区の明治記念館を訪れ、優れた研究成果をあげた理工系の学生や企業の若手研究者らを表彰する第37回「独創性を拓(ひら)く 先端技術大賞」の授賞式に臨席された。

久子さまはあいさつでお祝いの言葉を述べ、「新たな技術を生み出す先見性と、それを発展させる応用力の高さには感心させられます」と受賞者らをねぎらわれた。

式典後の受賞者らとの懇談では、「これから(研究が)どういうふうに広がっていくか、楽しみですね」と言葉をかけられていた。

常陸宮妃華子さまは19日、84歳の誕生日を迎えられた。

【皇室ウイークリー】は毎週金曜日、「産経ニュース」に掲載している企画です。ニュース紙面ではあまり触れられない各宮家のご活動や、上皇ご夫妻のご様子を含め、宮内庁担当記者が皇室の1週間を振り返ります。紙面で掲載できなかった写真もご紹介しています。さらに「皇室ウイークリー」だけのために撮影した写真も、アップしています。

また皇室のご動静は、産経新聞社が取材協力している扶桑社の季刊誌『皇室 Our Imperial Family』でも、詳しくご紹介しています。

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