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天皇、皇后両陛下、佐賀で国スポご臨席 秋篠宮ご夫妻、植物園ご視察 皇室ウイークリー(867)

産経ニュース 2024年10月11日 12時0分

天皇、皇后両陛下は5、6日、国民スポーツ大会(旧国民体育大会)の総合開会式臨席などのため、佐賀県を訪問された。

天皇陛下は5日に佐賀市で開催された開会式のお言葉で、能登半島地震や各地の大雨被害に触れ、犠牲者に哀悼の意をお示しに。選手と観客、ボランティアらが一体となって行われた開会式を、皇后さまとともに見守られた。

夜には宿泊先の市内のホテルで、大会関係者とご懇談。ホテル周辺で、提灯(ちょうちん)の明かりで両陛下を歓迎する「提灯奉迎(ほうげい)」も行われ、両陛下も窓から提灯を振って応えられた。

6日には、両陛下は同市で国民スポーツ大会のバレーボール競技を観戦された。陛下は同席した日本バレーボール協会の川合俊一会長にサーブについて尋ねられ、皇后さまは、パリ五輪のバレーボールの試合を、長女の敬宮(としのみや)愛子さまとともに観戦したエピソードを明かされたという。

午後には、白石町で地元の高校生や若手農家らとご交流。陛下は地域振興に取り組む高校生に「活動してみてどうですか」とお尋ねに。皇后さまは、農業に携わる女性に「野菜がとてもおいしいですね」と伝えられた。

その後、両陛下は鹿島市の肥前浜駅を訪れ、観光拠点として整備された日本酒のバーなどをご見学。酒蔵の関係者らと懇談し、酒づくりの苦労や、同市の日本酒の特徴などについて聞かれた。

両陛下が車で移動される際には、多くの人が日の丸の小旗を振って歓迎した。県によると、県内の沿道などには、2日間でおよそ4万7560人が集まったという。

両陛下は10日、東京都千代田区で、人々の健康や地域社会の福祉への貢献をたたえる「第20回ヘルシー・ソサエティ賞授賞式」に臨席された。

受賞者との懇談では、陛下は能登半島地震の被災地の病院で地域医療の維持に取り組んだ関係者に、被災した職員を気遣う言葉をおかけに。皇后さまは助産師の教育強化や、アジア、アフリカ諸国への技術普及に取り組む関係者に、アフリカの女性たちの現状などを尋ねられたという。

秋篠宮ご夫妻は4、5日、京都府立植物園の開園100周年記念式典臨席などのため、京都市を訪問された。4日は植物園で、熱帯の植物などが展示されている観覧温室をご視察。秋篠宮さまは、5日に京都府立京都学・歴彩館で開かれた式典のお言葉で、植物園が植物学の発展に寄与するなど「多岐にわたって大きな役割を果たしてこられました」とたたえられた。

ご夫妻の次女、佳子さまは6日、東京都渋谷区で開催された、女性の可能性を育む活動の報告や表彰を行う「ガールズメッセ2024」(ガールスカウト日本連盟主催)に臨席された。

日本いけばな芸術協会の名誉総裁を務める常陸宮妃華子さまは8、9日、「第9回日本いけばな芸術信越展」の開会式や交流会に臨席するため、新潟県を訪問された。

三笠宮家の彬子さまは9日、東京都新宿区で開催された「第22回国民の自衛官」の表彰式に臨席された。

高円宮妃久子さまは8~10日、長女の承子さまは7、8日、国民スポーツ大会の競技観戦などのため、それぞれ佐賀県を訪問された。

【皇室ウイークリー】は毎週金曜日、「産経ニュース」に掲載している企画です。ニュース紙面ではあまり触れられない各宮家のご活動や、上皇ご夫妻のご様子を含め、宮内庁担当記者が皇室の1週間を振り返ります。紙面で掲載できなかった写真もご紹介しています。さらに「皇室ウイークリー」だけのために撮影した写真も、アップしています。

また皇室のご動静は、産経新聞社が取材協力している季刊誌『皇室 Our Imperial Family』でも、詳しくご紹介しています。

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