平成16年に日本で自動体外式除細動器(AED)の一般使用が可能になってから、20年となるのを記念するシンポジウムが14日、東京都千代田区で開かれ、日本AED財団の名誉総裁を務める高円宮妃久子さまが臨席された。
久子さまはお言葉で、14年、高円宮さまが運動中に心室細動で倒れ、薨去した際の状況をご説明。当時は医療従事者以外はAEDを使用できなかったが、その2年後に誰もが使えるよう法整備され「すばらしい人命救助のツールとなりました」と振り返られた。その上で、「まずは取り寄せて使ってみる、という意識こそが今の私たちに求められている」と述べられた。
シンポジウムは、この20年で普及が進んだAEDのよりよい活用などを目的として開催。「まず呼ぼう、AED」をキャッチフレーズに、実際にAEDを活用して救命された人、救命に関わった人らが体験談を共有したほか、有識者による基調講演やパネルディスカッションなどが行われた。