15日に101歳で薨去(こうきょ)された三笠宮妃百合子さまは、5人のお子さまに恵まれた。
3人の親王方はいずれも独立してそれぞれの道を歩み、精力的に公務に取り組んだ。だが、平成14年11月に三男の高円宮さまが室内球技のスカッシュ中に突然倒れ、心室細動のため47歳の若さで薨去。10年後の24年6月には、度重なるがん手術を乗り越えてきた長男の寬仁親王殿下も薨去した。宮内庁関係者によると、百合子さまは、寬仁さまの本葬にあたる「斂葬(れんそう)の儀」に車いすで参列した際、非常に落胆し、悲しまれていたという。
次男の桂宮さまは昭和63年5月に宮邸の寝室で倒れ、右半身まひなどから、長年、車いすで生活していた。平成20年9月に敗血症を発症してからは懸命の闘病生活を送っていたが、26年6月に薨去した。百合子さまはご不幸にも、ご子息お3方全員に先立たれる結果となられた。