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天皇、皇后両陛下、国賓として英国ご訪問 紀子さま、小児がん学会ご臨席 皇室ウイークリー(852)

産経ニュース 2024年6月28日 12時0分

天皇、皇后両陛下は22日、国賓として英国を公式訪問するため、羽田空港から政府専用機で出発し、現地時間の同日午後、首都ロンドンに到着された。

天皇陛下は23日午後、日本文化の発信拠点となっている「ジャパン・ハウス ロンドン」をご視察。同日夕方には、宿泊先のホテルで在留邦人や日本とゆかりのある英国人らと懇談された。陛下がオックスフォード大留学中に交流のあった研究者と再会し、懐かしまれる場面もあった。

24日午前には、陛下はロンドンを流れるテムズ川下流にある洪水を防ぐ治水施設「テムズバリア」をご訪問。その後、ロンドンで日英の友好親善に取り組む団体が主催するレセプションに臨席された。

皇后さまは国賓としての公式行事に備えて体調を整えるため、23、24日は医師の判断でホテルで休まれた。

両陛下は25日、国賓として、歓迎式典やチャールズ国王夫妻主催の晩餐(ばんさん)会などの一連の公式行事に臨まれた。

歓迎式典では、君が代の演奏の後、陛下が国王とともに閲兵された。その後、馬車に乗り込んでバッキンガム宮殿へ向けご出発。パレードのコースとなった大通りには、日英の国旗を持った人らが集まり、陛下は手を振って応じられた。

宮殿では、国王主催の午餐(ごさん)(昼食会)が行われ、陛下は国王から、英国最高位のガーター勲章を受けられた。夕方には、両陛下はウェストミンスター寺院にある無名戦士の墓に供花し、「徳仁」「雅子」のお名前を記帳された。

夜にはバッキンガム宮殿で、国王夫妻が主催する晩餐会があり、国王のスピーチの後、陛下は英語でごあいさつ。「日英関係は、長い年月をかけ世代を超えた人々の交流を通じて育まれてきました」とし、今回の訪問を通じ、「両国の友好親善関係が、次代を担う若者や子供たちに着実に引き継がれ、一層進化していく一助となれば幸いです」と述べられた。

陛下は26日には、ギルドホールで開かれた金融街シティーの晩餐会にご臨席。27日、皇后さまとともにバッキンガム宮殿で国王夫妻へのお別れのあいさつに臨み、国賓としての公式行事を終えられた。

秋篠宮妃紀子さまは22日、横浜市で第16回国際小児がん学会アジア総会のオープニングセレモニーに臨席された。英語であいさつし「がんに罹ったすべての子どもたちの生活の質を尊重し、こどもたちがよりよい人生を送るためのさまざまな課題を議論する場となることを心から願っています」と述べられた。

がんが治った患者「サバイバー」らのダンスもご覧に。「治った後も大変だけれども、皆さん頑張っていらっしゃるんですね」と感想を話されたという。

三笠宮家の彬子さまは22日、「第35回ありのまま生活福祉講座」に臨席するため、宮城県を訪問された。妹の瑶子さまは27日、名誉顧問を務めている「インクルーシブデザインネットワーク」の総会にオンラインで臨席された。

高円宮妃久子さまは22日、千葉県浦安市で開催された文部科学大臣杯争奪第34回日本車いすツインバスケットボール選手権大会をご観覧。それに先立ち始球式にも参加された。

【皇室ウイークリー】は毎週金曜日、「産経ニュース」に掲載している企画です。ニュース紙面ではあまり触れられない各宮家のご活動や、上皇ご夫妻のご様子を含め、宮内庁担当記者が皇室の1週間を振り返ります。紙面で掲載できなかった写真もご紹介しています。さらに「皇室ウイークリー」だけのために撮影した写真も、アップしています。

また皇室のご動静は、産経新聞社が取材協力している扶桑社の季刊誌『皇室 Our Imperial Family』でも、詳しくご紹介しています。

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