15日に薨去(こうきょ)された三笠宮妃百合子さまの納棺に当たる儀式「御舟入(おふないり)」が16日、東京都港区の赤坂御用地内にある三笠宮邸で営まれ、皇族方が参列された。天皇、皇后両陛下は慣例で参列せず、儀式に先立って宮邸を訪問された。上皇ご夫妻も足を運ばれた。
両陛下は午後3時半ごろに宮邸に入り、15分ほどご滞在。天皇陛下は黒のスーツとネクタイ姿、皇后さまは喪服姿で、宮邸の前で静かに頭を下げられた。その後、上皇ご夫妻も宮邸をご訪問。10月に右大腿骨骨折で手術を受けた上皇后さまは、つえを使われていた。
午後5時からの御舟入では、百合子さまの孫で、三笠宮家の彬子さまが喪主を務められ、妹の瑶子さま、高円宮妃久子さまと長女の承子さまがご参列。午後5時半からは最後のお別れをする「拝訣」が行われ、秋篠宮ご一家、両陛下の長女の敬宮愛子さま、常陸宮妃華子さまも参列された。
宮内庁によると、拝訣では、彬子さまと久子さまが棺のそばで見守られるなか、皇族方がそれぞれ拝礼されたという。