天皇、皇后両陛下が7月にもモンゴルを公式訪問される方向で検討が進められていることが30日、政府関係者への取材で分かった。両陛下の国際親善を目的とした外国公式ご訪問は代替わり後、インドネシア、英国に続き3カ国目。
ご訪問の日程は1週間程度とみられ、首都ウランバートルで開催されるモンゴル最大の祭典「ナーダム」への臨席や、大統領との会見などが想定される。
天皇陛下は皇太子時代の平成19年、当時の大統領の招待を受けて同国を初めて訪問された。ナーダムの開会式や大統領主催の晩餐(ばんさん)会に臨み、同国の日本人抑留者の慰霊碑を訪れて供花された。
お二方でのご訪問が実現すれば初めて。皇后さまのご体調も考慮し、慎重に検討する。
同国には戦後、旧ソ連軍による日本人のシベリア抑留者のうち約1万4000人が移送され、1700人以上が死亡したとされる。