4月に開幕する大阪・関西万博で、未来の暮らしを体感できるパビリオン「フューチャーライフヴィレッジ」の概要が21日、報道陣に公開され、宇宙航空研究開発機構(JAXA)による月面の世界を再現した展示内容などが発表された。
JAXAは「月に立つ。その先へ、」をテーマに設定。1970年大阪万博で月の石が展示されたことにちなみ、JAXAが行う月に関する調査を身近に感じてもらおうと企画した。
館内では、超高精細の大型LEDカーブビジョン(縦3メートル、横10メートル)の映像で月面に立っているような没入感を演出。宇宙飛行士が探査車「有人与圧ローバ」を操縦して月面を調査する映像や、JAXAが月面に送った小型月着陸実証機「SLIM(スリム)」の模型などを展示する。
JAXAの佐藤寿晃理事は「月面の体験を通して、人類がなぜ宇宙を目指し、どこに行こうとしているのかという本質的な疑問に思いをはせる機会になれば」と述べた。
パビリオンでは中小企業や自治体なども参加し、未来の食や文化、ヘルスケアなどが体験できる展示も予定している。