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東北電力の女川原発2号機、29日に原子炉起動 東日本初の再稼働へ

産経ニュース 2024年10月7日 19時9分

東北電力は7日、女川原子力発電所(宮城県女川町、石巻市)2号機の再稼働について、原子炉を29日に起動する方針を原子力規制庁に伝えた。原子炉起動は事実上の再稼働となる。平成23年の東日本大震災後、東日本の原発が再稼働するのは初めてで、炉心溶融(メルトダウン)した東京電力福島第1原発と同じ沸騰水型軽水炉(BWR)としても事故後初となる。

東北電によると、7日午後、規制庁との面談で原子炉起動の予定日や再稼働に向けた最後の点検となる「使用前検査」の日程などを伝えた。今後、原子炉内の核分裂を抑える制御棒を引き抜く作業を開始し、原子力規制委員会の最終確認を経て原子炉を起動する。発電再開は11月上旬になる見通しで、12月ごろに営業運転を始めるとしている。

樋口康二郎社長は今月5日、再稼働に向けた工程は計画通りに進んでいるとして、10月下旬以降に原子炉を起動するとの見通しを記者団に示していた。東北電は9月、2号機原子炉に560体の燃料を入れる燃料装荷を完了した。

女川原発は震災で高さ約13メートルの津波や激しい揺れに襲われたが、事故を免れた。BWRでは、中国電力が島根原発2号機(松江市)の12月の再稼働を目指している。

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