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石破首相の原発ゼロ方針「今は訂正されていると承知」 武藤経産相、総裁選の発言巡り

産経ニュース 2024年10月2日 16時24分

武藤容治経済産業相は2日、就任後初の記者会見を開き、石破茂首相が自民党総裁選で「原発をゼロに近づける」とした発言について、「今は訂正されていると承知している」との考えを示した。原発については「安全という前提で最大利用を進める」と語った。

首相は総裁選への立候補を表明した8月の記者会見で原発をゼロに近づける考えを示した。総裁選中は電力需要の増加を踏まえ「必要な原発の稼働は進めていかねばならない」とも語っていた。

武藤氏は総裁選の政策集で「安全を大前提とした原発の利活用」に言及されていると指摘。原発利用などの方針について、「首相と認識は共有している」とも話した。

また武藤氏は、東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)について「地元の不安の声や地域振興を含めた要望を踏まえ、再稼働の理解が進むよう政府を挙げて取り組む」との意向を示した。

柏崎刈羽原発の再稼働に向けては、地元同意を得ることが焦点となっている。武藤氏は「福島第一原発の事故を起こした東電への不安の声があり、(柏崎刈羽原発の)安全安心の取り組みも十分には浸透していない」と指摘し、理解を得るよう努めるとした。

武藤氏はこのほか、次世代半導体の量産を目指すラピダスの支援に関する法案に関し、「出融資の活用拡大を含む必要な支援を行うための法案を早期に国会に提出すべく検討を進めないといけない」と述べた。

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