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アイスペースの月着陸船、15日午後打ち上げへ 日本企業では初の月面着陸成功へ

産経ニュース 2025年1月15日 11時36分

日本の民間企業として初の月面着陸を目指している、宇宙ベンチャー「アイスペース」(東京都中央区)の2機目の月着陸船が日本時間15日午後3時11分、米フロリダ州のケネディ宇宙センターから打ち上げられる。成功すれば、世界の企業の中でも非常に早い段階での快挙となり、急拡大する宇宙ビジネス市場において、日本企業の存在感が高まりそうだ。

民間企業による月面着陸は、米宇宙企業インテュイティブ・マシンズが昨年2月に世界で初めて成功しており、現時点で唯一の事例だ。だが、企業間の月面到達競争は激化しており、アイスペースが世界で2番目に月面着陸に成功した企業となれる可能性は低い。

実は、アイスペースの月着陸船を打ち上げる米スペースXのロケット「ファルコン9」には、米宇宙企業ファイアフライ・エアロスペースの月着陸船が相乗りする。アイスペースは燃料の消費が少ない遠回りの経路を飛行し、着陸は5月末から6月初旬だが、ファイアフライは迅速さを優先し、3月初旬に着陸する計画だ。また、インテュイティブは2025年の第1四半期に次の月着陸船を打ち上げる計画で、これもアイスペースより先の着陸となりそうだ。

ただ、各社が計画通り成功しても、アイスペースは月面着陸に成功した世界3社目のトップ集団的な企業になれる。月面への物資輸送などのビジネスで、日本が国際的に大きなリードを獲得できることは間違いない。(伊藤壽一郎)

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