Infoseek 楽天

日本の「注目論文数」は世界13位 続く低迷、中韓との差は拡大

産経ニュース 2024年8月9日 17時52分

文部科学省の科学技術・学術政策研究所は9日、日本および主要国などの研究活動を分析した「科学技術指標2024」を公表した。研究開発費や研究者数は3位、総論文数は5位を維持したが、注目度が高い論文の数は昨年と同じく過去最低の13位で、韓国やイランを下回った。

同研究所は、2020年から22年までの3年間に出された論文を分析。ほかの論文に引用された回数が各分野で上位10%に入る論文(トップ10%論文)の数などを調べた。

日本のトップ10%論文数は、3年間の年平均が3719本で昨年よりも13本減少。近年は横ばいが続いており、下げ止まりした可能性もある。

1位は中国、2位は米国で昨年と変わらず、韓国はフランスを抜いて9位に浮上。トップ10%論文数の増加が続く中国や韓国との差は拡大した。

一方、自国内で引用された割合は中国が62%で米国の24%や日本の10%を大きく引き離し、主要25カ国では最も高かった。同研究所は「中国の順位は自国内での引用の多さも影響しているだろう」と指摘する。

この記事の関連ニュース