自民党の山際大志郎元経済再生担当相らは11日、革新的な技術を活用したエネルギー戦略を構築するための新たな議員連盟を立ち上げた。党内に複数あるエネルギー関連の議連で手掛ける次世代の原子炉(革新炉)や軽量で薄く曲げられる「ペロブスカイト太陽電池」などの革新技術について共有した上で、新たな戦略を練り、政府に提案することを目指す。
同日に都内で設立総会を開き、新議連の会長には自民の党員資格停止中の西村康稔元経済産業相が就任した。
政府は中長期のエネルギー指針である「エネルギー基本計画」の素案を来週にも示す予定だが、山際氏は「まず素案にエネルギーの革新技術がしっかり盛り込まれているかを確認する」とした上で「足らない部分があれば、議連として提言することがあっていい」と語った。今後は予算措置などでの要望も検討する。
党内のエネルギー関連の議連の議員らに参加を呼びかけた。各議連の連携や情報共有などが不十分だったことを踏まえ、結集すれば、もっと横断的で大きな提案ができると考えたという。西村氏は会合で「足元の情勢は不透明だが、将来の姿をしっかりと描いていく」と強調した。