将棋の藤井聡太王将(22)=棋聖・竜王・名人・王位・王座・棋王=に永瀬拓矢九段(32)が挑戦している第74期王将戦七番勝負の第3局が5、6の両日、東京都立川市で指され、後手の藤井王将が134手で勝ち、開幕から3連勝で防衛に王手をかけた。第4局は15、16の両日、大阪府高槻市で行われる。
4連覇が懸かる藤井王将はシリーズを制すれば、獲得タイトル通算27期の谷川浩司十七世名人(62)に並び、歴代5位タイとなる。
対する永瀬九段は藤井王将との4度目のタイトル戦で、初の王将奪取を狙う。
終局後、藤井王将は「(1日目は)少し自信がないと思って指していた。次の対局も意識せずに臨みたい」、永瀬九段は「経験値が足りない部分があった。(次局に向けて)しっかり準備していきたい」と、それぞれ語った。