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将棋の西山朋佳女流三冠が棋士編入試験受験へ 女性初の棋士目指す

産経ニュース 2024年7月4日 17時13分

東京・千駄ケ谷の将棋会館で4日午前に指された第18回朝日杯将棋オープン戦1次予選の1回戦で勝利し、規定の成績を上げ、棋士編入試験の受験資格を取得した西山朋佳女流三冠(29)=白玲・女王・女流王将=は同日午後、編入試験を受験する意向を日本将棋連盟に伝えた。西山女流三冠は女性初の棋士を目指す。

女流棋士が棋士編入試験を受験するのは令和4年の福間香奈女流五冠(32)=清麗・女流王座・女流名人・女流王位・倉敷藤花=次いで2人目。

日本将棋連盟によると、棋士になるには養成機関「奨励会」に入って四段に昇段するか、棋士編入試験を受験・合格する必要があり、これまで女性の棋士はいない。受験資格を得るには、男性棋士が参加する公式戦で10勝以上し、かつ勝率6割5分以上の成績を収めることが条件。西山女流三冠はこの日午前の勝利で公式戦の直近での成績を13勝7敗とし、条件を満たした。

西山女流三冠は今後、同連盟に正式に受験申請を行う。その後に行われる試験では棋士5人と対戦し、3勝すれば合格する。

西山女流三冠は大阪府大阪狭山市。女流タイトルは16期。かつて奨励会に在籍し、三段まで昇段したが、令和3年に退会した。

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