Infoseek 楽天

藤井聡太王位「何とか結果を残すことができた」 5連覇と永世称号獲得から一夜明け

産経ニュース 2024年8月29日 9時58分

将棋の第65期王位戦七番勝負で5連覇を達成し、永世称号「永世王位」の資格を獲得した藤井聡太王位(22)=棋聖・竜王・名人・王座・棋王・王将=が対局から一夜明けた29日、神戸市北区内で記者会見し、「苦しい将棋が多い中、何とか結果を残すことができ、永世王位を獲得できた。うれしく思う」と、笑顔を見せて喜びを語った。

藤井王位は27~28の両日指された王位戦第5局で、挑戦者の渡辺明九段(40)を下し、対戦成績4勝1敗でタイトルを防衛した。

会見では冒頭、「永世王位」と書かれた駒を持ち、笑顔で写真撮影に応じた。

2つの永世称号の資格を獲得した藤井王位は、他のタイトルの永世称号獲得について「獲得の条件はしっかり把握しておらず、先のことは計画にはない。一日一日を大切にしていきたい」と述べた。

8大タイトルのうち、7つのタイトルで永世称号の資格を持っている羽生善治九段(53)の存在については、「偉大さを実感する。自分自身は記録や対局の内容、立ち居振る舞いなどについて、少しでも近づけたら、と思っている」と語った。

また、理想とする将棋や追い求める将棋について問われると、「経験の少ない局面でも急所を見抜く力をつけていきたい。新しい局面で、おもしろい局面を切り開けていけたらいい」と、あくなき探求心を口にした。

この記事の関連ニュース