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「将棋のまち」でプロ棋士による出前授業が始まる

産経ニュース 2024年9月2日 16時50分

関西将棋会館(大阪市福島区)が今秋に移転する大阪府高槻市の市立小学校で、プロ棋士が講師を務める出前授業が2日、始まった。児童たちは歓声をあげながら、将棋の駒を使って山崩しなどを楽しんだ。

「将棋のまち」を掲げる高槻市は、令和4年度から市内在住の小学1年生全員に市産の木材で製作した将棋の駒を配布するとともに、市立小学校全41校で出前授業を始めた。

今年度最初の授業は市立大冠(おおかんむり)小学校で行われ、同市にゆかりのある浦野真彦八段が、児童たちに将棋の駒を使った遊びやあいさつなどを教えた。初めて駒を触ったという久津間豪気(ごうき)さん(6)と松村心乃(ここの)さん(6)は「つるつるしていて固かった。先生に優しく教えてもらって楽しかった」と笑顔で話した。

3年連続で出前授業を担当する浦野八段は「面白いゲームだと興味を持ってくれた児童がいたのは収穫」と手応えを感じた様子。今年度も高槻の森林の間伐材などで作った駒が、約3千人の小学1年生に配布されたことについて「将棋だけではなく、木育にもなっている」と感心する。

また、小学5年から約10年間にわたって高槻市に住んでいただけに、関西将棋会館の移転を心待ちにしており、「たくさんの将棋ファンが集う。そんな中で対局できるのは楽しみ」と話していた。

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