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竜王戦挑戦者の佐々木勇気八段、過去に藤井聡太竜王の連勝阻止 「勝たなければ」意気込み 〈マンスリー将棋〉

産経ニュース 2024年9月4日 9時0分

藤井聡太竜王(22)=棋聖・名人・王位・王座・棋王・王将=への挑戦者は、佐々木勇気八段(30)に決まった。佐々木八段は初のタイトル戦の大舞台で、「自分が納得いく将棋が指せるシリーズにしたい」と意気込みを語った。

佐々木八段は石田和雄九段門下で平成22年10月、16歳でプロデビュー(四段昇段)した。三段に昇段したのは13歳8カ月。藤井竜王が27年10月、13歳2カ月で三段に昇段するまで最年少記録だった。

両者の公式戦での対戦はここまで6局あり、藤井竜王の4勝2敗。初対戦は平成29年7月2日、竜王戦決勝トーナメントだった。

前年の10月にプロデビューした藤井竜王は当時、負けなしで、6月26日には29連勝の最多連勝記録を樹立した。しかし、当時五段だった佐々木八段が藤井竜王の30連勝を阻止し、公式戦初黒星をつけた。

今年3月放送のNHK杯テレビ将棋トーナメント決勝は昨年同様、両者の顔合わせとなった。前年に涙をのんだ佐々木八段が雪辱を果たし、全棋士参加棋戦で初優勝を飾った。

「七番勝負で戦うことになり、勝たなければいけないということが明確な命題になった」と語る佐々木八段。4連覇を目指す藤井竜王との竜王戦七番勝負は10月5、6の両日、東京都渋谷区で行われる第1局で開幕する。(田中夕介)

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