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獺ケ口三段、吉池三段の2人が10月からプロ棋士に 将棋の奨励会三段リーグ

産経ニュース 2024年9月7日 19時32分

将棋棋士を養成する奨励会の第75回三段リーグ戦最終日は7日、東京・千駄ケ谷の将棋会館で2局が指され、獺ケ口笑保人(おそがぐち・えほと)三段(24)と吉池隆真(りゅうま)三段(19)の上位2人がプロ棋士となる四段昇段を決めた。最終成績は獺ケ口三段が15勝3敗、吉池三段が14勝4敗。四段昇段は10月1日付。次点は13勝5敗の斉藤優希三段だった。

獺ケ口新四段は三重県熊野市出身、森信雄七段門下。奨励会入会は平成25年6月で、三段リーグ戦は令和5年4月の第73回から戦った。得意戦法は角換わり。現在は、群馬大学医学部に通う4年生という。

吉池新四段は東京都荒川区出身、室岡克彦八段門下。平成27年9月に奨励会に入会し、三段リーグ戦には令和3年10月の第71回から参戦した。得意戦法は雁木(がんぎ)、右玉。

会見で、獺ケ口新四段は「棋士と医師の両立ができたらいいと思う。指し手に注目してもらえるような強い棋士になりたい。米長邦雄永世棋聖が人間的に魅力を感じる」、吉池新四段は「人を引きつけるような将棋を指していきたい。尊敬する棋士は永瀬拓矢九段で、研究会に誘っていただき、研究する姿を見てあこがれる棋士になった」と、それぞれ語った。

三段リーグ戦は年2回開かれ、各自18局を行い、原則として上位2人しか棋士になれないという狭き門。3位には次点がつき、次点2回で棋士となることを選択できる。

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