将棋の藤井聡太王位（２２）＝棋聖・竜王・名人・王座・棋王・王将＝に渡辺明九段（４０）が挑む第６５期王位戦七番勝負の第３局が３０、３１の両日、徳島市で指され、先手の藤井王位が１１１手で勝ち、対戦成績を２勝１敗とした。第４局は８月１９、２０の両日、佐賀県唐津市で行われる。
藤井王位は、王位５連覇で「永世棋聖」に続く２つ目の永世称号「永世王位」（王位５期連続獲得）の資格獲得を狙う。王位初挑戦の渡辺九段は、通算３２期目のタイトルを目指す。
終局後、藤井王位は「仕掛けられたところは良い対応が分からなかった。最後はこちらの玉を安全にする手順が生じた。（次局まで）少し間が空くので、しっかり良い状態で臨みたい」、渡辺九段は「仕掛けは予定だった。終盤、何か（良い手順が）あったかと思っている。（次局は）作戦を練って臨みたい」と、それぞれ語った。