青井阿蘇神社(熊本県人吉市)にちょうど1年前の令和5年11月にオープンした「青井の杜(もり)国宝記念館」を見に行ってきました。設計したのは世界的建築家の隈研吾さんです。
青井阿蘇神社は創建1200年以上の歴史を持ち、平成20年に現在の5棟の社殿群が国宝に指定され、地元の方からは「青井さん」の愛称で親しまれています。高さ12メートルの楼門をくぐると拝殿があり、敷地内に特徴的な建物が現れます。それが「青井の杜国宝記念館」です。近くに寄ってみると、屋根にスギ材が並べられています。これは社殿の茅葺(かやぶ)きをイメージしたものだそう。ギャラリーには約400年前から伝わる神輿(みこし)や、令和2年の熊本豪雨で被災した際の傷みを修復した御神刀、奉納刀剣などの収蔵品が展示されています。
建物の約9割に木材が使用されており、地域の木材もふんだんに使用されているそう。特に、屋外に丸太が並ぶ様子は見ごたえがありました。
「九州じゃらん」編集長 長田佳子
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青井の杜国宝記念館の開館時間は午前9時から午後5時(入館は午後4時半まで)。問い合わせは、社務所(0966・22・2274)。