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大自然と「海外」に触れる夏のバカンスの魅力 クラブメッド・北海道 トマム 旅の達人

産経ニュース 2024年10月3日 14時0分

雄大な自然に思いを馳せ、貴重な夏休みを北海道で過ごす人は少なくない。フランスのリゾート企業「クラブメッド」が運営する「クラブメッド・北海道 トマム」(北海道占冠村)。冬は銀世界に変わる広大なゲレンデのそばで、フレンドリーな海外スタッフがとっておきの自然体験を案内し、子供と一緒に遊び回ることで大人のバカンスを支えてくれる。そんなフランス発祥のおもてなしに身を委ね、2泊3日の“海外旅行”を堪能した。

滞在中は財布いらず

雄大な山の麓に設けられた北海道・トマムのリゾートエリアに立ち入ると、4棟からなる洋風建築のホテルが客の目を引く。フランスの著名な建築家、ジャン・フィリップ・ニュエル氏が内装をデザイン。手つかずの大自然の中にたたずむ光景は、まるで欧州のアルプスへと迷い込んだかのような感覚を覚えさせてくれる。

クラブメッドでは、地元食材を使った高級ビュッフェやアクティビティへの参加は、一部を除いて宿泊料金に含まれており、滞在中は財布いらずの「オールインクルーシブ」なのが特徴だ。

夏シーズンのトマムでは、マウンテンバイクやアーチェリー、空中ブランコといったアクティビティを体験することができ、「G.O」(グレート・オーガナイザー)と呼ばれるスタッフが付き添ってくれるため初心者でも心配は無用だ。

文化の多様性を尊重するクラブメッドでは、各リゾートに平均約30カ国から集まったG.Oが勤務する。国際色豊かな環境でバーテンダーやダンサーなど多彩な役回りを演じる。館内でのやり取りは主に英語。事前に少し不安を覚えたが、行ってみると何の問題もなかった。

言葉の壁を越えて

滞在期間中は朝から夜まで大人と子供が別行動することも可能。「ミニクラブ」(4~10歳)と「ジュニアクラブ」(11~17歳)。参加した子供にはG.Oが付き添い、食事やアクティビティなどを一緒に満喫することができる。

「コリア、アイ・ライク・KーPOP」

夕暮れどき、バーのソファーに腰を下ろし、窓の外に現れた野生のシカを眺めつつ一人でビールを楽しんでいると、ジュニアクラブに参加していた日本人の12歳の女の子と、同年代の韓国人の女の子が、片言の英語で親しげに会話をする声が耳に入った。

共通の趣味がダンスだといい、同じ時間を過ごすうちに仲良くなったのだそうだ。

子供らをアテンドするロシア出身のG.O、アルベルトさん(32)によると、言葉の壁を越えて子供らが交流を深めることはよくあり、「自然の中で子供らとともに過ごすことができて自分も楽しい」と話す。

スマートフォンの翻訳アプリを使いながら知っている英単語を並べ、コミュニケーションを図る2人の姿が、何とも微笑ましかった。

世界70カ所で展開

クラブメッドは1950年に地中海・マジョルカ島で誕生し、世界約70カ所でリゾートを展開する。「バカンスを通じてハピネスを提供する」を理念に、国内では石垣島と北海道の計5カ所で運営。「クラブメッド・北海道 トマム」の大人1人あたり1泊の料金は、夏シーズンで2万2500円~4万3500円程度。スキーを楽しむことができる冬シーズンは5万1500円~14万2500円程度となる。

インドネシアから来日し、バーでカクテルを作ってくれたG.Oのドルフィンさん(29)はいう。「さまざまな文化が入り混じる中、コミュニケーションを通じてお客さんとG.Oがともに幸せな気分になれる。そんな独特の魅力に一度は浸ってもらいたい」(岡嶋大城)

北海道・トマム

北海道のほぼ中央に位置し、空の玄関口の新千歳空港から車や電車でおよそ1時間半。最寄り駅はJR石勝線のトマム駅。大自然の中で、冬はスキーなどのウインタースポーツ、夏は自然散策やマウンテンバイク、雲海の眺めなどを楽しむことができる。「クラブメッド・北海道 トマム」は平成29年開業で、客室数は341。レストラン「ITARA」やバー「UNKAI」、シアターやフィットネスセンターなどが4棟の建物に分かれて入っている。

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