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文化財を火災から守れ 織部ゆかりの京都・藪内燕庵で消防訓練

産経ニュース 2024年7月11日 12時11分

貴重な文化財を災害から守り、防火・防災意識を啓発する京都市消防局の「夏の文化財防火運動」が12日から始まる。下京消防署などは一環として、茶道藪内(やぶのうち)家が所有し、国の重要文化財に指定されている燕庵(えんなん)(京都市下京区)で消火訓練を行った。

藪内家は千利休らとともに茶の湯の基礎を築いた藪内剣仲を流祖とする茶道家元。利休七哲として知られる古田織部から譲られた茶室の燕庵は、藪内家の象徴とされる。

訓練は茶室内から出火したとの想定で開始。地域住民で組織するレスキュー隊も参加し、訓練用のスモークを使用した状況で初期消火の流れを確認するなどした。

小林健一執事(43)は「改めて確認を行うことで、万が一の際には冷静に対応できれば」と話した。(森天音)

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