Infoseek 楽天

高校生たちが送配電業務の研修 鉄塔の登り下りなど体験

産経ニュース 2024年8月25日 12時30分

奈良県内の職業科高校生を対象にした送配電業務の研修が、関西電力送配電・奈良本部の施設などを使って行われた。参加した生徒らは5日間の研修に臨み、知識や技術を習得したり実際の業務を体験したりした。

県と同社の包括的連携協定に基づいて令和元年から毎年、この研修を実施。若い世代に電力事業への関心を持ってもらう狙いで、今回は県立御所実業高校(御所市)と県立王寺工業高校(王寺町)の電気工学科2年生計10人が参加した。

研修は、同本部をはじめ奈良配電営業所や奈良給電制御所(いずれも奈良市)、奈良電力所(大和郡山市)、木津訓練場(京都府木津川市)などで実施。各施設で職員が講師を務め、給電制御や変電、送配電のシステム、災害復旧時の対応などさまざまな知識や技術を教えた。

奈良電力所では、生徒たちは高さ約6メートルある訓練用鉄塔の登り下りを体験。転落防止器具を着用し、講師の指導を受けて慎重に登っていた。「登ってみれば意外と楽しかった」と生徒たち。研修を通じて「社員の方々の安全意識の高さを感じた」「今回の経験を進路決定の参考にしたい」と話していた。

同本部の沢井一智本部長は「参加者らがこういう業種の存在を知り、少しでも興味を持ってもらえたらうれしい」としている。

この記事の関連ニュース