SNSを通じて知り合った人物から投資を勧められるなどして金をだまし取られる「SNS型投資詐欺」の被害を防ごうと、和歌山県警と証券会社や銀行などの約30人が27日夕、和歌山市のJR和歌山駅西口で、駅を利用する通勤客らに注意を呼びかけた。
投資詐欺の被害者は働き盛りの年代が多い傾向があることから、こうした年代の人たちを中心に、4コマ漫画で詐欺被害防止を呼びかけるチラシを入れたポケットテッシュ計千個を配った。参加したのは和歌山市内に支店のある証券会社9社の社員らで、SNS型投資詐欺の被害防止を目的に啓発活動をしたのは初めてという。
参加した証券会社の1人は「詐欺被害が続くと投資熱が冷めることを懸念している。投資に関心のある方は、各店舗や投資経験のある方にも相談してほしい」と話した。
県警によると、今年の5月末までのSNS型投資詐欺被害は44件、被害額4億4817万円が確認されている。生活安全企画課の石神慎吾課長補佐は「投資に対して少しでもおかしいと感じたら、振り込まずに警察に連絡してほしい」と話している。
相談は、県警特殊詐欺被害防止専用フリーダイヤル(0120・508(これは)・878(わなや))で24時間受け付けている。