毎日の食事作りって大変。たとえ〝時短メニュー〟を選んでも、キッチンの床に米袋や段ボールが置きっぱなしで動きづらかったり、棚の鍋やフライパンが積み重なっていてスムーズに取り出せなかったりすると、いらいらしますよね。
食事作りをもっと楽にするには、作業を支えるキッチンの環境を整えましょう。最初のセッティングに手間はかかりますが、一度作ればその後ずっと楽な状態が続きます。
特に効果抜群なのが、必要なものを一列に並べる「Iライン収納」です。毎日食べるご飯は、米びつから米を炊飯器に入れて炊き、茶碗(ちゃわん)によそい、残りは保存容器に詰めますよね。その過程で使う米びつ、しゃもじ、茶碗、保存容器などをばらばらに置かず、炊飯器を中心に一列に並べて収納するのです。すると「炊く、よそう、詰める」を、炊飯器の前からほとんど動かずに行うことができます。
この考え方は、食器の片付けにも役立ちます。食器洗浄機や水切りカゴから洗い上がった食器を棚に戻すのは、ちょっと面倒ですよね。そこで、よく使う食器、例えばマグカップや汁椀(しるわん)、お皿などは、食洗機や水切りカゴから最短で戻せる場所に収納しましょう。こうすれば、ほとんど動かずに戻すことができますよ。(知的家事プロデューサー 本間朝子)