奈良市と地域活性化に取り組む「株式会社サイモンズ」(東京)は、ふるさと納税の返礼品として同市内の飲食店などで利用できるポイントを付与する「ならふる」をスタートさせた。寄付額の3割相当の「ならふるポイント」が発行され、1ポイントを1円として飲食店や宿泊施設で利用できる。これまで農産品などが主体だったふるさと納税の恩恵を観光産業に拡大する狙いがある。
同市外在住者が公式アプリ「SHIKA(しか) no(の) ASHIATO(あしあと)」をダウンロードし、クレジットカードを使って寄付すると、ポイントが即時発行される。11月20日時点で飲食店、ホテルのほか、フォトスタジオや睡眠コンサルタントなど市内41店舗で利用可能。サイモンズは各店にポイント利用額の15%分を観光促進支援金として支払う仕組みで、参加店はならふるポイントで支払われる場合は売り上げが15%分上乗せされることになる。
市は参加事業者を募集中。地場産品のみをポイント利用の対象とできる▽全国チェーンで全国共通サービスのみを提供している場合は対象外-などの条件がある。
ポイントの利用可能店舗はホームページで「ならふる」と表記されている。事業者の参加申し込みは応募フォームから。