絵本に関する知識と読み聞かせの技術を備えた「認定絵本士」の資格を取得したばかりの帝塚山大教育学部の学生3人が、奈良市立中央図書館で子供たちに初めて読み聞かせを行った。
認定絵本士は、独立行政法人国立青少年教育振興機構が認定する民間資格。同大学では昨年、認定絵本士の養成講座を県内で初めて開設。今年6月末に教育学部4年の学生40人が認定証を受け取った。以降、施設や学校などから絵本の読み聞かせの要望が相次いでいるという。
今回の読み聞かせには、子供たちやその保護者約40人が参加。学生たちは子供たちが飽きないよう手遊びなどを取り入れながら、ペンギンやトマト、浮き輪など、夏を感じる題材の絵本や紙芝居を読み、会場は大いに盛り上がった。
読み聞かせを行った盛口若那さん（22）は「子供たちに季節を感じてもらいたいと3人で相談して絵本をセレクトした。喜んでもらえてうれしい」。市内の幼稚園に通う女児（4）は「お姉ちゃんたちは本を読むのが上手なので、とても楽しかった」と笑顔を見せた。
学生たちは終了後、紙皿の絵柄を変えて楽しむ「紙皿シアター」を子供たちにプレゼントした。