長野市上下水道局は、使用済みのマンホールの蓋を販売する。昨年初めて実施したところ、平均倍率4・1倍になる人気ぶりで、今年も実施することになった。販売価格は1枚3千円。申し込みは9月13日まで。複数の申し込みがあった蓋は抽選で購入者を決める。
販売するのは、長野市内の公共下水道に長年利用され交換などで役目を終えた、昭和55~平成23年製造の蓋。直径約60センチ、重さ約40キロで、いずれもさびや傷、ゆがみ、摩耗があり、マンホールの蓋として再利用することはできない。
マンホールの表面は自治体ごとにデザインが異なるのが特徴。販売される蓋も長野市に合併した旧町村のものが5枚ある。長野市はリンゴ模様が主だが、旧豊野町はリンゴとブドウの図柄、旧信州新町はヒツジとワサビの図柄。昨年、最も人気を集め14倍の競争率になった旧戸隠村の「戸隠山とシジュウカラ」の蓋も、今回販売される。
購入にあたっては、指定日時に長野市東部浄化センターで蓋を引き取ることが条件。自己利用を目的とし、返品や転売は不可。
長野市上下水道局の担当者は「購入者の半数の方はコレクションとして、残る半数はガーデニングに利用されているようです」と話していた。
購入方法や申込用紙など詳細は、長野市のホームページで。