昨年11月に韓国で開催された「キンボールスポーツ ワールドカップ」で、日本代表男子チームが3大会ぶり2度目の優勝を飾った。大会でMVPを獲得した砂田隼汰(しゅんた)選手(20)らが地元の大阪府摂津市役所を訪れ、嶋野浩一朗市長らに結果を報告した。
キンボールはカナダ生まれの球技。1チーム4人で、3チームが同時に対戦する。直径122センチ、重さ1キロの大きなボールを打ち合い、地面に落ちたら、ミスをしたチーム以外の2チームに得点が入る。府内では、摂津市を拠点に活動する「C’mon(カモン)摂津」が全国有数の強豪チームとして知られており、全国各地から有力選手が集まっているという。
13の国・地域が参加した男子は決勝で強豪のカナダを下し、悲願の優勝を果たした。砂田選手は「MVPを狙っていた。カナダはピンチでも動じない強さがあった」と振り返り、兄の航汰選手(22)は「前回優勝したときはカナダとの対戦がなかった。カナダに勝って世界一という夢がかなった」と笑顔で話した。
一方、12の国・地域が参加した女子は、決勝でカナダに敗れて準優勝に終わった。日本代表選手として出場した綱崎華那美さん(23)は「予選ではカナダに勝っていたので本当に悔しい気持ちでいっぱい」とリベンジを誓った。
嶋野市長は「地元から世界チャンピオンが誕生したことは誇らしい。市民も勇気をもらった」と絶賛。砂田選手らは次回大会の出場を目指すと意気込んだ。