近畿2府4県の優秀な警察官をたたえる第138回「近畿の警察官」(産経新聞社提唱、奈良県信用金庫協会など協賛)の表彰式が27日、大阪市天王寺区の大阪国際交流センターで行われた。受賞した奈良県警捜査1課の福岡貴(たかし)警部補(50)は「一層精進して頑張っていきたい」と決意を新たにした。
福岡警部補は勤続31年余りのうち23年以上を捜査1課や各署の刑事課など刑事部門で過ごし、奈良県川上村の連続放火事件や同村で遺体が見つかった殺人死体遺棄事件、同県橿原市の女児暴行死事件など重大事件の解決に力を尽くしてきた。「被害者の無念を晴らす」という思いで捜査に当たっている。
表彰式では妻の彩さん(50)とともに壇上に立ち、五嶋清・産経新聞社取締役大阪代表から表彰状を受け取った。また「警察官章バッジ」も贈られ、彩さんが胸につけた。
表彰式を終えた福岡警部補は「先輩、同僚、上司の世話になって今がある。今まで通り、被害者の立場に立った捜査を続けたい」と力を込めた。彩さんは「家にいないことが多いが、私がご飯をしっかりつくる。健康で頑張っていただけたら」とエールを送った。