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京都で「六地蔵めぐり」始まる 無病息災祈る伝統行事

産経ニュース 2024年8月22日 13時15分

京都の旧街道口に安置された6カ所の地蔵菩薩(ぼさつ)を巡拝する夏の伝統行事「六地蔵めぐり」が22日、京都市内の6寺院で始まった。朝から多くの巡拝者が訪れ、無病息災や家内安全などを祈った。

平安末期、後白河天皇の命を受けた平清盛が京に通じる6カ所の街道に六地蔵を1体ずつ安置したことが起源とされる。この頃から8月22、23の両日、六地蔵を巡拝する風習が生まれたという。

各寺院で授与される「お幡(はた)」と呼ばれる5色の札を玄関に飾ると御利益があるとされる。鞍馬口地蔵をまつる上善寺(京都市北区)ではこの日、地蔵菩薩立像の左手に結ばれた綱に参拝者らが赤や黄色の幡をつるし、手を合わせていた。

福原徹心(てっしん)住職(52)は「昔は家族そろってお参りしたので、信仰の継承が自然にできた。六地蔵めぐりは京都の大切な一つの文化。みなさんでお参りしていただけたら」と話していた。

ほかの5カ所は大善寺(伏見区)、浄禅寺(南区)、地蔵寺(西京区)、源光寺(右京区)、徳林庵(山科区)。(田中幸美)

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