中国の旧正月にあたる「春節」に合わせた大型連休が始まり、山梨県の富士北麓地域も大勢の中国人観光客でにぎわっている。富士河口湖町の富士急行線河口湖駅では、東京方面からの列車や高速バスが到着すると、多くの観光客でごった返し、河口湖方面行きのバス停やきっぷ売り場には長蛇の列ができていた。
関係者によると、駅の混雑は「通常の2~3倍」という状況。さらに駅前のフルーツ販売の屋台やレンタル自転車の貸し出し場所にも多くの観光客が集まっていた。
河口湖駅から徒歩数分の場所にあるコンビニエンスストアの上に富士山がのっているような写真が撮れる「コンビニ富士山」でも、撮影の順番を待つ外国人観光客らが列を作っていた。
さらに、レトロな商店街の先に雪化粧した富士山がそびえる風景がSNSでバズっている富士吉田市の「本町通り」も多くの外国人観光客が来訪。ただ、よりよいアングルでと、2車線の国道の真ん中での撮影に熱中し、通行する車にクラクションを鳴らされる場面もあった。
春節の中国人観光客はコロナ前の水準に戻っているとみられており、富士北麓地域では来月4日の春節の連休終了までは混雑が続きそうだ。(平尾孝)